そう、不思議なことに

白湯

2011年10月10日 02:02

 いつだか後輩にこんなことを言われたことがある。

「なんて言うかねぇ、白湯さんは……マスコット?みたいな?」

 バイト先での私の立ち位置らしい。
 ここ最近、なんとなくその意味がわかってきたような気がする。
 なんとなく。
 いい歳した成人男性としては、その評価はどうにも恥ずかしいのだけどどうやらそんな感じらしい。


 別な人にこう言われたこともある。

「こんだけ仕事できないのに、嫌われてないってのはある意味すごいですね」

 うん、仕事はできない。
 バイト歴長い割に仕事ができないのは自覚している。
 ただ、どういうわけだかあまり嫌われていないらしい。不思議なことに。

 そう、不思議なことに。
 コンプレックス持ちの私にはほんとうに不思議でならないが、確かに周囲の人間にはあまり嫌われていないらしい。不思議だ。ほんとうに不思議だ。



 どちらの言葉も、言われたときはよく意味が分からなかった。
 でも最近なんとなくわかってきたような気がする。
 しかし何故だろうか?

 先にも述べたように、私は決して仕事ができる方ではない。
 なので、周りから好かれているという立場に甘んじないためにもその言葉からは目を逸らしておきたいと思うものの、なぜこうも自分は「意外にも」周囲から嫌われていないのか?
 そこに「なぜ?」と疑問をいだき、目を向けて考えたいとも思う。




“私は割と愛されていますし
 実際それをちゃんと心得ているのです”
<阿部真央『15の言葉』歌詞より>


 いや、ホント何で?
 って思うんですよ。

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