白湯の息抜き

　ちょっと過ぎてしまった話題ではあるのですが、「ミルクシーフードヌードル」って知っていますか？
　11月12日に日清から発売されたカップヌードルの新作で、名前から分かるかもしれませんがミルク風味のシーフードヌードルです。
　なんでも、シーフードヌードルに温めた牛乳を注いで作るとおいしい、という噂をきっかけに開発された商品だとか。
　ミルクとカップヌードル。どうにもミスマッチな印象を持たせる組み合わせだけれど、これが意外にいけるらしい。らしい、というのは私がまだ食べていないからです。

　食べた人いますか？

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　さて、当のミルクシーフードヌードルは食べていないのですが、だいぶ前にこれとよく似た商品を食べたことがあります。
　それは、同じく日清が発売したカップラーメン「ヌオウ」です。

　「ヌオウ」知ってる人いますか？
　もうだいぶ前の商品ですから、知っている人も少ないでしょうか。
　それに、このヌオウは北海道内限定、期間限定、加えてローソン限定で発売されたような商品ですから。
　発売されたのは2001年のこと。当時、北海道テレビで放送されていた番組「いばらのもり」そのなかで企画され開発された商品である。番組の出演者は、劇団TEAM NACSのリーダー森崎博之。そしてNACSのメンバーであり、今ではすっかり全国的に有名になった北海道のローカルタレント大泉洋。
　このふたりの番組である「いばらのもり」内で企画され、それを受け日清が開発し商品化したのである。

　この商品。何がすごいってその味である。
　その名も「ミルキー豚骨味」
　ミルキーです。ミルク＋豚骨です。とんでもないことをやってくれました。
　番組的に面白いものを求めた結果こうなったらしいのですが、そりゃねぇだろってなくらいにひどい組み合わせです。
　日清もよく引き受けたと思います。


　さて、その「ヌオウ」。北海道内のローソンを期間限定で発売した結果、果たしてどうなったかというと………売れたのです。一瞬にして売れたのです。
　数日で売り切れたなんてのは当たり前、即日完売の店も多数あったとか。
　当時俺がバイトをしていたローソンでは、なんと発売日の昼過ぎにはすでに売り切れてしまったらしい。何がそこまで人々を駆り立てたのか。
　さて、そんな中俺はというと、なんとか一つ買うことが出来ました。
　学校帰りの道にあるローソンは幸いそれほど売れ行きがいい方ではなかったらしく、下校時刻にもまだ残っていました。でも、その時点で棚はスカスカだったので、おそらくその日のうちに売り切れたものと思われます。

　さて、肝心の味は？
　ミルクくさいニオイを放ち、不自然に白い豚骨スープのように見えるそれは、実際に食べてみると…………………あれ？

　意外に食える。

　正直、ニオイから想像してかなりミルクくさい味かと思っていたが、これがそうでもない。かといって、ミルクっぽさが無くなっているわけでもなく。今もってしてもおいしそうな組み合わせだと思えないのだが、意外にも食える、というか意外においしかった。ちょうどその場に居合わせた父と姉にも食べてもらったが、おおむね同じような感想を抱きました。


　ミルクと豚骨。
　どう考えてもおいしそうではないこの組み合わせで、あのようなカップラーメンが出来るとは思ってもいなかった。というか、食えるものになるとは思っていなかった。
　とにかくあの時思ったことは一つ。

　さすが、日清！

　カップヌードルの長いシェアは伊達ではないということか。

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　ちなみに、初めてミルクカップヌードルの情報を知った時、私はすぐにヌオウのことを思い出して、「もしや、ミルクシーフード発案のきっかけには実はヌオウが？」なんてことも考えたのですが、日清のホームページを見たところ商品開発者の方が“シーフードヌードルに牛乳”という噂を聞いたのは10年くらい前の話とのこと。
　ヌオウの発売は2001年、つまり６年前ですから、発案のきっかけはまたヌオウとは別のようです。
　ただやはり、他にあまり例を見ないミルクのカップラーメンです。ミルクシーフード開発にあたり、ヌオウ開発時のデータがどこかで役に立ったのでは？なんてことくらいは考えてしまいます。

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関連リンク
■日清食品ホームページ
■日清CUPNOODLEブランドサイト
ミルクシーフードヌードル 汗と涙の製品開発物語公開中

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