2009年07月24日
とっさに出た手はもう戻せない
ついさっきまで、フジテレビのドラマ「任侠ヘルパー」を見ていました。
途中から見たのですが、どうも認知症のおばあさんを孫が虐待しているという話のようです。
一度だけ、私も同居している家族に暴力を振るったことがあります。
途中から見たのですが、どうも認知症のおばあさんを孫が虐待しているという話のようです。
一度だけ、私も同居している家族に暴力を振るったことがあります。
私の場合、ドラマと違っておばあさんではなく兄でしたが。
以前2年間だけ、兄と同居していたことがあります。
この兄がとても鈍くさい人で。
同居以前、一人暮らしをしていたときから精神的に不安定な状態が続いていた当時の私は、鈍くさい兄との同居でさらに不安定になり、常にイライライライラし続けていました。
今思い出しても、よく同居が2年ももったものだと思います。
そんな2年間で、一度だけ兄に暴力を振るったことがあります。
キッチンにて(内容は忘れましたが)極めて些細なことがきっかけで言い争いになりました。いや、言い争いにはなっていませんでした。
兄はあまり相手にしていなかったように思います。
もめ事や厄介ごとなどからは目を逸らそうとするところが兄にはあります。確か、遅い時間だったのでこちらのことは適当に相手をしながら、入浴の準備をしていました。
こちらの怒りには取り合わず、あくまで日常の行為を遂行しようとしていたように思います。むしろ、そういった日常的行為に集中することで、こちらの出来事から目を逸らそうとしていたような。
そんな兄の行為が、私をさらに腹立たしくしました。
とっさに、そのとき手にもっていた竹製のしゃもじで兄の腹を突きました。
鳩尾には入らなかったと思いますが、だいたいその辺り。腹を思いっきりしゃもじの柄で突きました。
兄はその場に崩れ落ちました。
正直、ここで反撃でもしてくれれば。そんなことも考えました。
腹を突かれて尚、兄は私のことをまともに取り合おうとはしませんでした。
痛かったのは確かだと思います。ですが、痛みが引くとやはりもめ事からは目を逸らすように、日常の行為を、入浴の準備を再開しました。
結局、兄はその日、何事もなかったように入浴後しばらくして眠りにつきました。翌日には仕事もあったので。
-----
どうしていいのか分からなかった。
あの時の私はとても異常な状態でした。
異常だという自覚もあった。
でもどうしたらいいのか分からなかった。
目の前の問題にどう向き合ったらいいのかまったくわからなく、耐えられず、押さえきれなくなったイライラを身近にいる人間にぶつけてしまいました。
兄の腹を突いた直後、私は実家の母に電話をしました。
ホントは誰かに泣きつきたいくらいの気持ちでした。でもそんな相手もいない。その時手の届く範囲にいたのは、私をイライラさせる暴力を振るってしまった相手だけ。
なんとか自分を押さえ、冷静に冷静に、それだけを考えて実家に電話をしました。
どうしたらいいのかわからず、とにかく誰かに話し、どうしたらいいかを示してほしかった。
ですが、返ってきた答えは「わからない」でした。
なぜ私がイライラしているのか。なぜ私が暴力を振るってしまったのか。
母にはまったく分からなかったようです。返答の言葉に困っていたのでしょう、なかなか言葉が返ってきませんでした。
「あんたって……変なとこで弱いところがあるよね」
そんなことを言われましたっけ。
結局、あの日のことはうやむやのままになってしまいました。
今でも、あの時の私がどうしたらよかったのかよく分かりません。
わからない。
とりあえず、せめてあの時「大丈夫」と一言言ってほしかった。それでどれほど救われただろうか。
贅沢ですかね?
以前2年間だけ、兄と同居していたことがあります。
この兄がとても鈍くさい人で。
同居以前、一人暮らしをしていたときから精神的に不安定な状態が続いていた当時の私は、鈍くさい兄との同居でさらに不安定になり、常にイライライライラし続けていました。
今思い出しても、よく同居が2年ももったものだと思います。
そんな2年間で、一度だけ兄に暴力を振るったことがあります。
キッチンにて(内容は忘れましたが)極めて些細なことがきっかけで言い争いになりました。いや、言い争いにはなっていませんでした。
兄はあまり相手にしていなかったように思います。
もめ事や厄介ごとなどからは目を逸らそうとするところが兄にはあります。確か、遅い時間だったのでこちらのことは適当に相手をしながら、入浴の準備をしていました。
こちらの怒りには取り合わず、あくまで日常の行為を遂行しようとしていたように思います。むしろ、そういった日常的行為に集中することで、こちらの出来事から目を逸らそうとしていたような。
そんな兄の行為が、私をさらに腹立たしくしました。
とっさに、そのとき手にもっていた竹製のしゃもじで兄の腹を突きました。
鳩尾には入らなかったと思いますが、だいたいその辺り。腹を思いっきりしゃもじの柄で突きました。
兄はその場に崩れ落ちました。
正直、ここで反撃でもしてくれれば。そんなことも考えました。
腹を突かれて尚、兄は私のことをまともに取り合おうとはしませんでした。
痛かったのは確かだと思います。ですが、痛みが引くとやはりもめ事からは目を逸らすように、日常の行為を、入浴の準備を再開しました。
結局、兄はその日、何事もなかったように入浴後しばらくして眠りにつきました。翌日には仕事もあったので。
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どうしていいのか分からなかった。
あの時の私はとても異常な状態でした。
異常だという自覚もあった。
でもどうしたらいいのか分からなかった。
目の前の問題にどう向き合ったらいいのかまったくわからなく、耐えられず、押さえきれなくなったイライラを身近にいる人間にぶつけてしまいました。
兄の腹を突いた直後、私は実家の母に電話をしました。
ホントは誰かに泣きつきたいくらいの気持ちでした。でもそんな相手もいない。その時手の届く範囲にいたのは、私をイライラさせる暴力を振るってしまった相手だけ。
なんとか自分を押さえ、冷静に冷静に、それだけを考えて実家に電話をしました。
どうしたらいいのかわからず、とにかく誰かに話し、どうしたらいいかを示してほしかった。
ですが、返ってきた答えは「わからない」でした。
なぜ私がイライラしているのか。なぜ私が暴力を振るってしまったのか。
母にはまったく分からなかったようです。返答の言葉に困っていたのでしょう、なかなか言葉が返ってきませんでした。
「あんたって……変なとこで弱いところがあるよね」
そんなことを言われましたっけ。
結局、あの日のことはうやむやのままになってしまいました。
今でも、あの時の私がどうしたらよかったのかよく分かりません。
わからない。
とりあえず、せめてあの時「大丈夫」と一言言ってほしかった。それでどれほど救われただろうか。
贅沢ですかね?
Posted by 白湯 at 00:32│Comments(0)
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